Please reload

最新記事

森さんインタビュー総集編

November 13, 2017

1/4
Please reload

特集記事

<コラム連載>みんなできるライフセービング 「3.離岸流について」

July 11, 2019

 さて、本コラムも第四弾までやってきました。

 

今回は第二回の自然が要因となる事故発生原因の一つではありますが、

その中でも非常に危険度の高い現象、離岸流のお話をしたいと思います。

 

さて、みなさんは離岸流という言葉を聞いたことはありますか?

おそらく毎年夏頃になると、ニュースなどで耳にしたことがあるかと思います。

離岸流とは書いて字のごとく、『岸から離れる潮の流れ』のことをいいます。

 

基本的に海は沖から岸に向かって波が打ち寄せているので、

風がほとんど吹いていない状態では、勝手に沖に流されることはありません。

 

しかしこの離岸流があるところだけは違います。

何もしなくても、あれよあれよという間に沖に流されてしまうのです。

 

なぜ波が押し寄せる海で、しかも浅瀬で沖に流されてしまうのか?

さらにどんな危険が潜んでいるのか?

今回はこの「離岸流」についてフォーカスをあてていきたいと思います。

 

 

◆離岸流の怖いポイント1~見かけではわからない~

 

 以前の記事で、沖に流されてしまう要因として、

沖に向かって吹く風が原因にあると書きました。

 

風は、海に入る前に天気予報やその場の体感で

どちらからどちらに吹いているかわかります。

 

しかし、離岸流は一見どこに発生しているか、

区別がつきづらい特徴があります。

 

もちろん、陸上から見分ける方法もありますが、

知識だけでは離岸流かどうか見分けをつけることは難しく、

離岸流は知っていたけど気づかないうちに流された、なんてことも多々あります。

 

◆離岸流の怖いポイント2~発生しているところは極端に深くなっている~

 

 離岸流の発生するメカニズムとして、

離岸流が発生している箇所は砂が極端に掘れています。(例外もあります)

 

水は高い所から低い所へ流れるので、

その現象が水の中で起こっていると思ってください。

 

次々と打ち寄せられた波(水)は一見すると行き場のない状態ですが、

水の中では一点に集中して海に戻るエネルギーになります。

 

このエネルギーの集まりやすい場所というのが、周りと比べて深いところになるのです。

強い波のエネルギーが集まれば集まるほど砂は掘れ、

よりパワーの強い離岸流となっていき、その箇所がより深くなっていくのです。

 

離岸流は沖に流されるだけでなく、

いきなり深みにはまりパニックになる可能性もあるため、

より注意が必要となります。

 

 

◆離岸流の怖いポイント3~流れが強い、早い~

 

 離岸流はとても流れが強く、そして早いことも特徴です。

 

先ほどにも述べましたが、

強い波のエネルギーが一か所に集まってできたもののため、人間に抗うすべはありません。水泳のオリンピック選手ですら、

離岸流の前では逆らうことができないくらい強い流れが発生します。

そのため、沖に流されることに気づき、

必死で岸まで戻ろうとするも一向に進まないため

そのうち疲れてしまい溺れる…というケースも非常に多くあります。

◆離岸流の怖いポイント4~場所が変わる~

見分けも付きにくく流されたら大きな危険がある離岸流、

事前に場所を知って、そこに近づかないことが何よりもベストです。

 

そのため、昨年遊んで安全だった場所なら

問題ないだろう…と思い今年もその場所で遊んだら離岸流で流された。

ということもあります。

 

離岸流、実は発生場所が変わるのです。(例外もあります)

 

さきほど離岸流は砂が掘れて発生する、とお話しましたが、

台風のあとは水の中がめちゃくちゃにかき回され、

砂浜の地形が大きく変化するためにこのような現象が起きるのです。

 

また、台風以外にも普段の波や潮の流れにより地形が徐々に変化し、

離岸流が発生することも良くあります。

 

そのため、前に来た時は全く安全だった場所も、

しばらく経つと恐ろしい海に豹変する可能性を秘めているのです。

 

 

◆離岸流にはまってしまったときの対処方法!

 

 とても恐ろしい離岸流ですが、しっかりとした対処法があります。

離岸流は競泳選手でも逆らうことができないと書きましたが、

それであるならば無理に逆らう必要はありません。

 

離岸流にはまってしまったら岸に戻ろうとするのではなく、

岸と平行に泳ぐことで、離岸流の横から脱出することができるのです。

 

離岸流が発生する場所は限られており、

少し横に外れるだけで流れがなくなり、地形が浅くなる傾向にあります。

離岸流が発生していないところまできたら、

再度巻き込まれないよう、ゆっくりと岸に向かって戻るようにしましょう。

 

 離岸流について一通り説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか??

危険性とその対処方法について、ざっくり知ることができたかと思います。

 

そして最後に、一番大事なことをお伝えしたいと思います。

 

 

それは「パニックにならない、慌てないこと」です。

 

 

ハッキリ言いましょう、

離岸流の現象だけでみると、流れるプールと大して変わりはありません!!(笑)

 

どう流れているのか、どのルートで上がるかを理解すれば、

危険なく岸まで戻ることができます。

 

それではなぜ溺れてしまうのか、

一番の原因は岸から遠ざかってしまっている恐怖と無知による焦りです。

 

焦りは普段の思考をなくすことで、

適切な体の動作と行動ができなくなり、体力を急激に奪っていきます。

 

それが離岸流における、溺れる最大の理由となるのです。

 

 

離岸流の仕組みとその対処方法、

これらを知ったうえで、万が一巻き込まれた際には

 

 

   「焦らず」   「冷静に」

 

 

岸まで戻ることを、よく心掛けておきましょう。

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

ソーシャルメディア
Please reload

タグから検索